兵庫県姫路市
日和の日付:2017.1.6
品川発6時37分の新幹線でギュワーン!と姫路へ。
荷物をコインロッカーに放り込み、タクシーで20分(2,890円)の広峯山山頂に鎮座する廣峯神社へ参拝。御祭神は素戔嗚尊(別名:広峯牛頭天王)です。京都の八坂神社と牛頭天王の「総本社」を張りあってる神社です。
石段を登り、神門をくぐってまず目に飛び込んでくるのは、横にやたら長い拝殿の屋根です。本殿と共に国の重要文化財に指定されています。やっぱり!独特の雰囲気があります。なるほど、明治の神仏分離令までは増福寺と称されていたようで、寺院的空間を感じます。
●参道の階段
●国指定重要文化財の拝殿
【病気平癒守】 初穂料各500円
神仏分離令以前(明治前)は、本殿内に薬師如来を本地仏として祀っており、薬師如来は病気平癒を祈願して造像されている事が多いようです。なので、この御守りには薬師如来の梵字である“バイ”と“蓮華座”が織り込まれています。神社が頒布するには珍しい寺院的な御守りとなります。
●黒田官兵衛ゆかりの御守り
【財運守】【智恵授守】 初穂料各500円
黒田官兵衛の祖父重隆が崇敬した廣峯神社で、御札と一緒に黒田家秘伝の「目薬」を農家に配り財を成したようです。そして黒田家に奉仕する人を集め武家らしく成長。その後を継いだのが知識と聡明さを持ち合わせた軍師官兵衛だったのでしょう。官兵衛の特長的なお椀をひっくり返したような兜「合子形兜(ごうすなりかぶと)」もしっかり再現されています。
この2つの御神威がそれぞれ御守りとなって頒布されたようです。
【子授御守】 初穂料500円
広峯氏の家紋である「抱き柏」が地紋として大胆に織り込まれているとても美しい御守りです。これが緑色だとまさしく柏餅に見えてしまうのでしょう。
本殿の裏にある九つの穴。暦を司りる御祭神を祀っており、運命星「九星」に別れています。その穴に祈願書と賽銭を入れ、最後に穴に口をあてがい願い事をささやくのです。なかなかお茶目な参拝方法です。
神門より姫路市内を見下ろす。遠くに瀬戸内海がみえる。
◆廣峯神社
兵庫県姫路市広嶺山52