主祭神は、赤城大明神（雄大な山なみの男神）であるが、この御守りのご神体は赤沼大神となる。

赤沼大神は水（湖・沼）の女神で、神秘的で美しい湖の守り神で、ご神徳は女性らしい願いの「縁結び」「子授け」「安産」などであり、女性の願いは必ず叶えてくれるカミサマといわれる。

そして「淵名姫・赤城姫伝説」と融合して産み出された御守りがこの「安産美人祈願」である。美人とされるのは、この伝説の淵名姫・赤城姫が大変に美しい姫だったことに由来する。なのでここに描かれている姫は「赤城姫」と予想される。「赤沼大神=赤城姫」の可能性もある。

御守りのデザインとしては、表と裏の絵柄がつながっているのは面白い。ただ地色のえんじ色が濃すぎて一見でどのような絵柄かわかりにくさがある。表裏で連動しているのは面白い。