国内外の全ての縁起物を指します。
魔除けのものや幸運のマスコット、ノベルティグッズ、護符、自然界の石や宝石など、ありとあらゆる”縁起を担ぐために身につけられるもの全てを「お守り」と定義づけています。
ドリームキャッチャー(アメリカインディアンのオジブワ族に伝わるお守り)や、ミサンガ(縁起担ぎのビーズ)、ボージョボー人形(サイパンの願掛け縁起物)などがあります。
また、母親や部活のマネージャー、恋人などが個人的な想いをこめて、大切な人に向けて個人的に作られるものもお守りとなります。逆に、大切な人がお守りになる場合もあります。ご先祖の「形見」です。形見には亡くなった方の想いと力が宿り、霊力を持つようになります。その家系の人やその関係者が持つと霊力を発揮するお守りとなるのです。
更に、手間をかけたモノ、膨大な数を集めたモノ、珍しいモノ、古いモノなども超常的な力を持つものとされ、お守りとされます。長年(99年以上)使われた道具やモノなどには「付喪神(つくもがみ)/九十九神」が宿るとされ、やはりお守りとされます。
7世紀後半には、九州沿岸を守る防人が、恋人や妻の「髪の毛」や「陰毛」を肌身離さずにお守りとして持っていたとも伝わっています。毛自体にも霊力はあるとされていますが、結局は“愛する人に守護されている”“離れていても一緒にいる”という精神的な“つながり”による守護だったのではないでしょうか。
他にも、“みんなが守ってくれている”、“共に戦おう”的な意味をもつお守りで有名なのは、「千羽鶴」「千人針」があり、近年までは子供の魔除けとして「背守り」などもありました。
神職者や僧侶によって、神前仏前で御魂入れ・お祓いを受けた授与品を「御守り」と定義づけています。参拝者に神社仏閣で授与されているもので、目で見ることの出来ない神仏の御神威(力)と個人の祈る気持ちを、“見える化”したモノが御守りとなります。
御守りの本意としては、「大いなる力をもつ神様仏様を人間のライフスタイルに合った大きさに縮小し、紙や石、木片などの依り代(ご神体)に憑依させ、それを常時に身に付け持ち歩く事によって、持ち主の守護、開運を高めてくれ、心の依り所となるモノ。」となります。
形態としては、紐で口を閉じ(二重叶結びが主流)、携帯可能な袋型が主流の形です。そして近年になり、願意や身につけ方によって様々な形の御守りが増えてきました。形が特殊なモノや、二重叶結びが無いモノ、守袋に納められていない板型のモノ、内符をあえて見せるモノ、屋内外に安置するモノ、服用するモノなど細分化されてきたようです。
以上のことから、神仏と関わり合いをもつ「おまもり」の表記は、広義の「お守り」と区別するために「御守り」と表記します。“御”の文字は“畏敬”の意を表す漢字とされていることから、神仏への畏敬の念が籠められた“おまもり”を「御守り(おん・まもり)=御守り」としています。
★今回”オマコレ”でご紹介する御守りは、狭義としての神社仏閣で授与されている御守りとなります。
END