御守大学

御守りの知識が身につきます

【講義5-1】御守り解体新書 守袋の意匠

御守り解体新書 【守袋/基本・・・御守りの比率編】

御守りの基本的な大きさは、縦8センチ×横5センチという「黄金比(1:1.618)」で構成されています。※御守りによって誤差はあります。

黄金比は、最も美しい比率とされ、自然界のDNAにも組み込まれている比率です。オウムガイの殻の形状や、ミツバチの巣のオスとメスの比率、樹木の枝の成長などが代表的な黄金比とされます。

また、人間が作ったモノにも黄金比を見つける事ができます。大きなものでは、ピラミッド(高さと底辺の半分の長さは黄金比)に始まり、ギリシアのパルテノン宮殿、ミロのビーナス、モナリザや最後の晩餐、葛飾北斎の富嶽三十六景などにも用いられ、歴史的な建築物や芸術作品に活かされています。そして、身近なものでは、名刺、クレジットカードも黄金比が取り入れられデザインされています。

黄金比は、人間に“安定感”と“安心感”を与えてくれます。そして「美しい」と感じて自然に見入ったり、手で触れてみたくなったりするのです。

自然界にあるこの究極の規則性を、人間はデザインに応用し、自然美を取り込むことで常に自然を身近なモノとして意識させ、畏敬と畏怖の念を忘れないよう「美しきモノ」に姿をかえているのかもしれません。

因みに内符で一番多くみられる大きさの縦横比は、縦5センチ×横2センチで1:2.5となっています。

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