御守大学

御守りの知識が身につきます

【御守大学院】御守りは開けてはならない?

オマモニアである私は、日本全国の神社仏閣で御守りをいただいてきました。そして御守りをいただくにあたり、様々な授与所や社務所を訪れ、色んな神職者や巫女さん、僧侶の方と対面しました。そんな参詣体験から導き出されたのがオマモニア独自の「御守り論」です。

御守りの袋はなぜ開けてはいけないのか?

内符を守袋に納めるようになった理由

●内符が「穢れ」「汚れ」「傷み」を嫌う為、その保護をする袋として

●神様仏様からいただいた御神威を籠めておく袋として

御守りの袋を開けてみてはいけない理由

●御守り内に「穢れ」「汚れ」「傷み」が入り込み、内符がそれに触れてしまうから

●神様仏様の御神威の力が逃げ出してしまうから

●古来より、神様仏様の御影(姿)を明確化しない「隠身(かくりみ)」の信仰や風習があったため

しかし・・・

御守りはいただいたら一度だけ袋を開けてみよう!

●自分を守護していただける神様仏様の依り代=内符を知ることにより、畏敬の念を感じ親近感が増すからです。護符・神札・神符と同様のモノとして接しましょう。

●信じられない事かも知れませんが、内符が納まっていない場合があります。御守りは、内符が全てです。この内符がしっかり納まっているかどうかの確認をしましょう。御守りの根源に関わることです。

なぜなら・・・

その理由として

●「隠身」の信仰が古神道にはありますが、そもそも“内符”はその頃にはまだ存在していないと思われ、護符や神符、守札だった時代はそのままの姿で安置されていたようです。内符も護符も同じお札です。袋に入れないと御神威が籠められないのであれば、護符や神符なども何かの箱や袋に籠められており、簡単には見ることは出来なかったはずだと思います。神棚にしても扉を開けることなど絶対出来ないことになります。やはり、御守りの内符も、護符・神札・神符と同様のモノとして接すれば良いと思います。

勿論、理由もなく頻繁にあけて見ることは避けましょう。

●あってはならない事なのですが、私の経験上、集めた御守りの約300体に1体は内符が入っていない御守りに出逢います。これはかなり高い確率です。中はカラッポで内符も何も入っていなく袋だけなのです。神社仏閣側で内符の有無を確認せずに頒布してしまっている結果だと思います。勿論、内符の納まっていない御守りは“ただの袋”です。神社仏閣では、「御守りの中は開けて見てはならない!」としている為、参拝者(拝受する側)は神社仏閣(授与する側)に絶対的な信頼をおいて、初穂料を納め御守りをいただいてるわけです。こうなると、中を見ていけないことが、「中の内符、うちは手を抜いてます」「中の内符、うちは入れてない場合もあります」という事をある意味隠蔽する言葉として聞こえてきても不思議はないと思います。もし、一般企業がこのような商品を販売したらどうなることでしょう?

これは授与する側(神職者・僧侶)が、拝受する側(参拝者)を裏切ること以上に、自分の所の御祭神や御本尊を裏切り、穢していることになるのです。人間だからミスはありますが、こと御守りの内符の納め忘れに関してだけは絶対にあってはならぬことだと思います。納め忘れのない徹底した確認作業が必要かと思われます。

この為に私は、御守りをいただいたら必ず1度開けて内符の有無は確認します。皆さんも是非確認してみて下さい。紐を少し緩めれて開けば、内符の頭部分は確認できるかと思いますので。

神社によっては授与するときに神職者が一度袋を開けてみて内符の有無を確認してからお渡ししている所もあります。聞いてみるとやはり「内符が入っていない場合があるので確認しています」とのことでした。もし、中を見てはいけないというタブーがあるのであれば、一手間かけてでも授与される時に開けて確認していただきたいものです。

END

以上で、大学の講義とゼミナールの課程を修了となります。

  • フェイスブック
  • インスタグラム