御守大学

御守りの知識が身につきます

【講義3】御守りのお作法

御守りは、“物”ではない

御神体・御本尊の分霊の内符が納まっているモノが「御守り」とされるため、御守りは「物(商品)」という扱いではありません。「モノであって物でなし」です。このことから、御守りは神仏の御神体が納められている為、「1個」「2個」ではなく、「1体」「2体」と数えられます。

御守りは、授かりもの

御守りは物ではない為、「買うもの」「売っているもの」ではなく、あくまで神社仏閣より御神体・御本尊の分霊をお預かりして授かっているモノとされています。故に、「値段」「価格」とも表現されずに、神社の場合は「初穂料(はつほりょう)」や「御心付け(おこころづけ)」、寺院の場合(神社でも可能)は「お志(おこころざし)」と表現されます。

御守りは、効果を期待するモノではない

また御守りは薬でもない為、「効果」「効能」「効く」「効かない」とも言いません。基本的に「効果」を期待するものではないのです。

そもそも神社仏閣に参拝することは、「お願いをする」「願いを叶えてもらう」ためではなく、神様仏様に「誓いをたる・報告する」という行為なのです。誓いを立てて、願いを叶えるために本人は努力をおしまず力を出し切り、結果を獲る。本人がベストを尽くした行為があって初めて、更により良い結果をもたらすように神様仏様は力を授けてくださるということなのです。

本人は何も努力せずに、ただお賽銭を投げ入れて、好き勝手な願い事を神前仏前で願ったところで、それを素直に叶えてくれるほど神仏は甘くはないわけです。なので、「効果」「効能」「効く」「効かない」はある意味で本人の努力次第ということになります。努力の途中で、迷った時や悩んだ時、苦しい時にこそ、誓いの証である御守りが、心のよりどころとなってくれるはずです。

心願成就= 努力(本人)99% + 運(神威)1%

御守りを、持つことの意味

第1に、御守りを媒介として神様仏様といつでもどこでもつながり続けられるモノとして存在しています。

第2は、神前仏前で誓いを立てた「願意」を今一度再認識するためのアイテムです。

第3は、日々の感謝を忘れないようにする為のモノとなります。

第4は、安心感、癒し、希望など心にプラス(陽)を与えてくれます

御守りを、持つためのお作法

「畏怖」「畏敬」の念を持ちましょう。

「感謝」「お陰様」の気持ちを持ちましょう。

可能な限り、体の近くに持ちましょう。

床、地面に置かないで高い場所に置きましょう。

汚れた場所や、他の雑貨等と一緒に置かないでおきましょう。

汚れた手で触らないでおきましょう。

御守りは常に綺麗にしておきましょう。

時々、神社仏閣へ参拝しましょう。(御守りをいただいた神社仏閣でなくても大丈夫です。神仏の鎮座する神域に立ち寄ることで御守りも清浄化されるかと思います。)

END