御守大学

御守りの知識が身につきます

【講義6】御守り解体新書 守袋の織り

御守り解体新書 【守袋/基本・・・素材と織り】

●素材

御守りは、メインが綿、そして合成繊維(ポリエステルほか)、稀に麻や絹などの素材で織り上げられています。現在では、お焚き上げの際に有害なガスやダイオキシンを出さないような合成繊維や、天然繊維が多いようです。

奉製会社によって得意な分野や、織機、使用している素材は異なります。

●織り

御守りは、「朱子織/繻子織(しゅすおり)」が一般的な織り方で、他には「リボン織」と極稀ですが「平織」があります。

◆朱子織/繻子織(しゅすおり)

天然素材コットンで織り上げられるため、地厚になりますが柔軟性に長け、光沢が強く味わいのが特徴となります。ただ、摩擦や引っかかりによわく、また細かな絵柄の再現や色数に限界があります。現在は、8色織機が主流です。最近では16色織機も登場する話も耳にします。

◆リボン織

近年御守り界でも増えてきている織り方で、目詰まりがしっかりしていて、かなり細かな絵柄の表現が出来きます。色の表現も多彩です。織り糸は合成繊維系になるようです。ただ、神社仏閣では、やはり伝統的な古来の御守りの織り方、味わいを好む所も多く、古社・古寺では採用されている御守りは少ないかもしれません。主流の御守りを「朱子織」で奉製し、遊び心で少量の「リボン織」を奉製する所はあるようです。神社仏閣界では「目新しい技術」と映るようです。

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