守袋の文様で最も多くみられる代表的な4種類です。
特に「小葵文」はよく見られます。配色は、様々なバリエーションが存在するのでこれだけでも楽しむ事ができます。
小葵文
唐花文様の一種とされ、菱形の花が小葵に似ている所から命名。菱形の唐花を葉が取り巻いている文様。葵=つながりを表し、人と神様のつながりを表すとされている。有職文様のひとつで、平安時代には貴族階級にのみ使用を許された身分や地位を表す文様。似たものに「古綾文」もある。
小葵文(花菱)
小葵文を元に唐花が、葉より大きく表現され、花弁も均等になり十字感が強調された文様。色の配色次第では、全く別の文様に見える場合がある。御守りの文様として最も多く用いられている。
雲文
空に湧き出る雲のことを「雲気」と言い、形や大きさが「運気」と結びつき縁起の良い文様として用いられた。柄の配置によっては雲の数が八つの雲(八雲)となり大変縁起の良い御守りなるものもある。
三つ巴と菱
三つ巴と菱形が組み合わさったパターン。そもそも「巴」の紋は、弓を射る時に使用する防具「鞆(とも)」を図案化したもの。故に武道の神様を祀る神社仏閣でよく使用されている。特に八幡系の神社で用いられることが多い。
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