御守大学

御守りの知識が身につきます

【講義6-4】御守り解体新書 奉製について

御守り解体新書 【奉製】

御守りも、レディ・メイドとオーダー・メイドがある

御守りにも洋服や家具と同様に、レディ・メイド(既製品)とオーダー・メイド(受注生産品)があります。

特に守袋は、様々な加工や形状表現が可能な為、他の御守りとの差別化や神社仏閣の御神徳を誇示できるスペースとして有効となるので各神社仏閣が思考を凝らしているので、見るのは楽しいです。

とは言え、やはり全体的な割合でみると、レディ・メイド(神社仏閣名を入れただけの御守り)が圧倒的に多く見られます。勿論、レディ・メイドがオーダー・メイドに比べ、御神徳が劣るとかという事はありません。

逆に、御守り本来の意味から考えると、守袋はレディ・メイドでも全然構わないと思います。それよりも、オリジナル性を演出すべき大切なモノはやはり内符だと思います。

いくら守袋が素敵でも、内符が雑な作りだったりすると本当に残念な気持ちになります。それとは反対に、守袋は何でもない普通のデザインでも、内符を神職者が1体1体丁寧に奉製されて籠められている御守りの方が圧倒的に素敵な御守りと言えます。参拝者には、そこは分かりません。分からないからこそ大切な部分だと思うのです。

●守袋奉製の種類

御守りも、新作や廃盤になるモノがある

御守りは、神社仏閣が奉製会社に依頼して奉製していますが、人気のある御守りと無い御守りでは発注する数が違います。勿論人気のあるものは多いですし、神社仏閣が押している御守りも多めに奉製します。

問題は、その御守りの初期奉製分が無くなった時(増産時)です。もう一度そのまま奉製するのか、ちょっと色やカタチを変えて奉製するのか、全く違うものにして廃盤にしてしまうのか、神職者や僧侶の方は発注方法(上記の表)の選択を迫られます。

もう一度同じ御守りを奉製したとしても、織機自体が新しくなったり、元の糸の色が変わったりすると雰囲気は微妙に変わります

こうして廃盤になったり、カタチが変わってしまったりした御守りはレアな御守りとなります。また、期間限定で授与される特別な御守りもあります。祭事や神事の記念、季節限定や年中行事の節目、新年などに頒布される事が多いようです。このようなレアな御守りをいただくためには、頻繁に神社仏閣に足を運び、授与所で直接確認するか、ホームページで情報を得る以外方法はありません。

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