御守大学

御守りの知識が身につきます

【課外授業2】社務所は素敵!

御守りをいただきに行こう!・・・その②

◆こんな授与所・社務所は素敵!

私は多数の授与所・社務所を訪れ、様々な神職者・巫女・僧侶の方を見、聞き、話して来ました。そして私なりに感じた素敵な神社仏閣側の御守りに対する所作がありました。それをご紹介します。

まず第一は、いただいた御守りに対してその場で、略拝詞(祝詞奏上を簡略化したもの)を奏上していただける所作です。改めて、神社仏閣側から参拝者の手に渡る時に奏上されると、やはり特別な気持ちになります。巫女さんの場合は奏上でなく、祓い鈴(神楽鈴を使用する所も)で清めていただける所もあります。やはり、何かが御守りに籠められた感はあります。また、もっと丁寧な所では、御守りを三方に乗せ、一度本殿に向けて略拝詞を奏上していただき、その後祓え鈴を振っていただくという至れり尽くせりの授与所もありました。どんなに混んでいても、一人一人にしっかり時間をかけて奏上しておられました。「量」より「質」を大切にされているのだと思います。

第二に、オマモニアとして1社にて様々な御守りを多数いただくことがあるのですが、初穂料の計算を暗算でやられる所作です。大概の神社仏閣では、計算し易いように初穂料は一律にしている所が多いのですが、そこの神社は、御守りによってバラバラでそれを巫女さんは瞬時に計算されていました。大体の神社は何のためらいもなく電卓をピピっと叩きます。ただこの所作は、神社仏閣側が「御守りは物(商品)ではありません!」と公言していることとは正反対の行為だと思います。やはり、「神様仏様の依り代=御守り」の数を計算するのに電卓でピピっは、「商品」扱いに思えてしまいます。難しい計算ではないのだし、信仰という観点からは無理にでも暗算でお願いしたいものです。

第三に、御守りをいただくと、その御守りについて解説していだだける所作です。やはり、ただ御守りをいただくよりも、何故その御守りが奉製されたのか、どうしてこのデザインや絵柄になったのかなど説明していただいた方が、より御守りに対して思い入れが増しますし、神道や仏教に関して興味を抱く可能性もあると思います。場所によっては、御守りに台紙をつけそこに解説が書かれてあったり、授与所に看板を備えつけたり解説ポスターが貼られている所もあります。小さな事ですが、そこに神社仏閣側のアイデンティティを感じることができます。

そして最後に、なにより笑顔の素敵な神職者・巫女さん・僧侶の方がいらっしゃる所は空気が「陽」になり、とても素敵に感じます。社寺に参拝した場合、一番最後に接するのが授与所・社務所となります。最後も素敵な笑顔をいただいて帰りたいものです。

END