何体持っても喧嘩する事のない御守りだからこそ、どこの神社仏閣の御守りを持つべきのか考えることが大切となります。
まずは、願いごとと御神徳が合致した神社仏閣の御守りは外せません。
それ以外で、持った方が良いと思われる御守りとして、産土神(うぶすながみ)を祀る神社の御守りがあります。産土神とは、自分が産まれた土地の最も縁の深い神社の神様で、その人が生まれる前から死んだ後まで一生を通じ守護していただける神様です。大概は、自分が生まれて間もない頃に連れられて訪れた初宮参りの神社が産土神となります。
氏神様(うじがみさま)とも混同されますが、元は氏神様はあくまで「氏」という祖先を神様として祀る「祖霊信仰」で、家系や血縁を守護する祖先神とされています。
氏神様に紐づくものに「氏子(うじこ)」があります。氏子は本来、産土神が祀られた神社周辺地域の信者をさしていましたが、最近では自らが居住する地域を守護する神様ともなり、その神社の鎮座する周辺地域に居住する人を「氏子」と表現するようになりました。
鎮守神(ちんじゅがみ)は、氏神様と同様に、現在住んでいる土地を鎮め守る神様となります。なので住んでいる土地を引っ越せば、鎮守神も替わることになります。産土神・本来の先祖神としての氏神は「不変的」で、鎮守神・住んでる土地に根ざした氏神は「変動的」な神様となります。
あと崇敬する神社仏閣の神様があります。これは、個人が特別に強い想いをよせる神社となります。何社あっても構いません。
寺院の場合は、菩提寺となります。菩提寺も氏神同様に、家系や血縁のつながりがあるお寺の御守りを持つのも良いかと思います。ただお寺では宗派によって御守りがない場合もあります。
以上の神社の御守りもしくはお札をいただき、上手く組み合わせる事によって、より良い御守りライフを過ごす事が出来ると思います。
とは言え、上記の御守り全てを身に付けて生活するのは大変かと思います。
そこで新たな御守りライフのご提案としては、自宅に御守り専用の神棚を持つことをお薦めします。御守りも、元々は神札や神符を縮小した内符が納められているので、御神体・御本尊の分霊として部屋に安置して家の守護をしていただけます。小さくとも神棚という聖域に納まっていますし、大きさ・お札と御守りの形態も関係なく、普通の神棚と同様の神聖なモノとして安置しましょう。
持ち歩く御守りと家に安置する御守りを、その日のTPOに合わせて使い別けるという、新しい御守りライフも楽しめるようになります。 御守り専用の神棚は、ネットや一部神社などでも販売しています。
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